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2024年2月13日 バレンタインデーと恋人たちのハンカチ
 
日本ではバレンタインデーは女性が男性に贈り物をし、そのお返しがホワイトデーらしいが、ポルトガルでは、「Dia dos Namorados(恋人たちの日)」と言って、昨今は夫婦、恋人同士、友達同士が贈り物を交換する日になっています。
この日はレストランでで食事をするカップルも多く、特に晩御飯は、どこのレストランも満席。わたしたちも満席で、何軒かレストランを回る羽目になった経験があります。

さて、「恋人たちの日」と言えば、ポルトガルで必ず思い出されるのが「Lenço dos Namorados(レンソ・ドナモラードス・)」と呼ばれる伝統的な「恋人たちのハンカチ」があります。レンソはハンカチのこと、ナモラードスはボーイフレンドの意味です。

下記は「恋人たちのハンカチ」についての過去記事です。

「恋人たちのハンカチ」

「恋人たちのハンカチ」の起源は17世紀に遡り、ポルトガル北部のミーニュ地方(Minho)が発祥地だと言われます。これを作るのは当時の女性のたしなみで、仕上げたハンカチを意中の男性に贈ります。男性はそれを受け取ると公でそのハンカチを使用し、恋人同士になることを周囲に告げます。「否」の場合は、ハンカチを使用しないというわけです。

ハンカチは真四角のリネン布に綿の刺繍糸で刺繍します。写真でご覧のように、刺繍の模様のモチーフは決められています。
  
ハートは愛情を、鍵は二人の心の結合を、鳩は忠実を表すと言われます。ハートの模様と短い詩は「恋人たちのハンカチ」には必須。

もうひとつ、このハンカチに欠かせないものが、男性に贈る短い詩です。ポルトガル北部Minho地方で手に入れた恋人たちのハンカチを紹介します。

lenco-namorado2-1_2024.jpg
「Amor é a estrela que há-de guiar a minha vida」 
     (アモール、愛は我が人生を導く星

ハンカチに刺繍されてある言葉のスペルは、故意にところどころを間違えてあるのが特徴です。ハンカチの起源は17世紀ですから当時の一般女性はまだ正確に読み書きができなかったことや方言が含まれていることから来ています。

チョコレートを贈るよりもホットな昔のポルトガル女性の熱き心が窺がえます。自分でデザインを考え思いを託して詩を作り、何週間も自らの手で刺繍する乙女心は現代では失われてしまいました。

かつては、テレビを見ながら、またはバスや電車の中で、はたまたクリニックでの待ち時間中にレース編みや毛糸編みに忙しく手を動かすポルトガル女性を見かけたものですが、忙しくなった現代女性は編み物も「恋人たちのハンカチ」を刺繍する時間もなく、美しいハンカチはインテリアとして額に入れられ、往時の求愛の言葉をわたしたちは眺めるだけになりました。

かく言うわたしも、忙しさにかまけて、夫へのバレンタインデーのプレゼントを買い忘れた現代女性の一人ではありました。トホホ。

ではまた。

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