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2023年11月20日
 
しばらく前にあげた片道切符の君ことI氏は本日とうとう母国へ旅立ちました。長い海外生活後、70で母国へ帰りこれからしばらくの間生活基盤を築き上げることになるます。

ポルトにいる彼に書く最後のメールになるだろうと思いながら、時々連絡をして欲しいこと、春には日本で再会したいこと等をしたためて、メールを送りました。

こちらで希望条件のアパート物件探しから最低限の家具や電気器具、ケータイ(I氏はポルトではケータイを持たない主義を通した。笑)、ネット契約等々、単なる帰国旅行と違い、いざ生活するとなると費用や時間がかかります。が、日本での生活がうまく行くかどうかは分からないけれど、チャレンジすることに意味があると思っている、との返事。

これを読んで、昔、モイケル娘が東京の大学入学を果たし、いよいよ日本で大学生活の一人暮らしを始める段になった時のことを思い出しました。帰国子女ネタ受験編に書いてあります。2006年6月27日のこと、もう17年も前です。

―帰国の往復の飛行機代、一ヶ月の滞在費などをはじき出して、「この費用を、いっそのこと、もいける娘のアパートの契約費、その他に回した方が役立つのではないか、帰国を止めようか」と何度考えたことだろう。毎日の職場ではないが、欠勤するとわたしの場合収入は入らない。

しかし、日本の生活を知らない娘一人に任せて、後で悔やむようなことがあっては後悔しきれなくなるかもしれない。そう思うと気持ちはすっきり決まった。とりあえずポルトガルにいる間にもネットでアパートに関する情報をいくらか掴んでおいた。アパートの必須条件は、

①所沢の我が妹宅の近くであること。
これは、わたしたちが3年に一度の割で一時帰国して、その都度妹宅に滞在したので、わたしももいける娘も土地をある程度知っていること。大学からは多少遠いが、彼女がそういうところに住むのは、親である私達も安心できるという理由からである。

②駅から徒歩で帰れ、途中暗がりがないところ。言わずと知れた、危険防止のため。

③押入れが広いこと。
ワンルームでは、ベッド、テーブルを入れたらそれだけで部屋には整理ダンスなどのスペースはもうないからだ。

④家賃、契約金が安いこと。
当然である(笑)アパートにかける費用は光熱費も入れて、予定としてはせいぜい4万少しで押さえて欲しい。あるかどうかは別として^^;

⑤日当たりのよい2階であること。
 近頃は物騒な日本。一階より2階のほうが泥棒がはいりにくいと思った。

予算が少ない割には望む条件はばっちりである(笑)

時差ぼけだのなんだの言う間も惜しんで、日本に着いたその日から、アパート探し。ポルトでネット検索して目をつけていたところへ電話を入れ、翌日、妹宅の駅にある物件を3件見せてもらい、上記の条件に比較的合ったところに即決めました。

アパートを見つけたらそれで終わりではなく、次には家具を購入します。これも品物云々より、廉価のものですわw近くにある古道具屋さんへも足を運び、食器棚はそこで買いました。配達料も入れて3500円くらいでしたか。中古の電化製品は見た目ではわからないので、やはり新品にしました。

ベッド、勉強机兼テーブルの小さい食卓、本棚(これはわたしが組み立てた^^;)後は、生活必需品の細々としたもの。これが、チリも積もれば山となるで、結構お金がかかります。
最後は入学祝いに妹夫婦からもらったDVD付きの小型TV。これでなんとか部屋はさまになりました。

窓が二つある(一つは出窓)、相当に日当たりのよい場所。日当たり良すぎて、夏が大変そうだ^^;

さらに大学生の必需品としてノートパソコン!これも贅沢言ったらキリがない。ラオックスで見た一番安いのです。あらよあらよと言う間に減っていく財布の中身^^;
後は、と言うと出費が予算より足が出て、財布はほとんどすっからかんになりましたぞ。子供を日本に学ばせたいので数字でどのくらいか?との質問のある方はメールにてどうぞ(笑)

よっしゃ!これで、帰国子女モイケル娘の日本に於ける生活の基盤はなんとかできた。我が妹宅からは徒歩で3分の距離にあるアパート、いざとなれば走ってそこへ駆け込めば、なんとかなります。 
大学が始まる春3月までの3ヶ月ほど、後は彼女の今までの人生で一度もしたことがない憧れの「バイト」やらで食い繋ぎます。がんばれよ~と、後ろ髪引かれる思いで、日本を後にポルトガルへ帰ってきたのですが・・・・

いやいや、娘は殆ど自炊でがんばり通していますが、料理はなんとかなるものの、ある日、我が妹とネット・メッセンジャーで娘の話題をチャットして気がついた!あちゃ~~、裁縫を教え忘れました・・・・^^;針と糸を持ったことのないもいける娘、ボタン付けはもちろんのこと、自分が買ったジーンズの裾上げもできない(爆)

妹いわく、「わたしが教えて、あちこち指を針で刺しながら、生まれて初めて裁縫に挑戦してたわよ」


こんな具合でした。I氏の場合は、ポルトガルに来る前は家族と一緒に住んでいたのだし、日本の状況は承知しているはずですが、昨今の日本社会の変わりようを、果たして彼は受け入れられるだろうかと危惧しないでもありません。
ダメだったらポルトガルに帰ってくればいいから。家はあるし家族もいるし。彼の帰国で寂しくなったわたしはそれも大歓迎なのですが、I氏の新しい人生の門出を今日は祝福したいです。 


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