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2023年5月8日 

朝早く散歩に出て、あれ?と気づいた。すぐ側のジョアキンおじさんの畑の横を通るのだが、この通りでよく目立ち鳥たちの憩いの場にもなっていた大きな木が、ない!変に見通しがよくなって、彼方の団地が目に入るのだ。

え~!切り倒されたのである。もう一本の木がか弱そうにぽつねんと立っている。ジョアキンおじさんの畑の周りは少し高めの石壁で囲われているので、中の様子はよく見えないのだが、ところどころに木の枝などが放置されているのが見える。いよいよこの畑の土地が売られるのだろうか。

ジョアキンおじさんはご近所の誰もが知る名物男の農夫だった。よく大きな声でわたしにも話しかけてきたものだ。その大きな木があった畑には動物愛護グループから「コロニー」と呼ばれるほど野良猫が多く住んでいた。わたしも自前で何年も猫たちのエサ運びをしたものである。ジョアキンおじさんのエピソードはいくつもこのブログであげている。

奥さんに先立たれ、このところしばらく見かけないなぁと思っていたら、老人ホームに入れられ亡くなったとの噂を耳にしたのは2020年のことであった。以来、我がフラットの通りの角にあるジョアキンおじさんの家にはそれまで別居していた50代の娘さん夫婦が住み始めたが、娘さん夫婦は畑仕事をする人たちではなかったようだし猫が好きということでもなかったようだ。ジョアキンおじさんが貸していた斜め向かいのカフェも娘さんが経営し始めたが、やがて、そのカフェを人に貸したようであった。

この3月、我が東京息子が帰省していた時期だが、界隈で大きな事件が起きた。夜も11時ころ、パーンパーン!という音が通りから聞こえたそうで、夫も息子も聞いている。

わたしはと言えば、通常はわずかな物音で目がさめるのだが、この頃は5カ年計画(https://spacesis.blog.fc2.com/blog-entry-2741.html)をたてた後で、今年は仕事をがんばろう!と決めて、日本語のグループ授業以外に個人レッスンも増やし、授業準備と授業に追われ夜9時半には疲れて就寝、珍しく熟睡していたようで、パトカーや救急車が来たらしいが、熟睡のわたしにはパーンのパも聞こえなかった。あははは。

それが、朝起きると斜め向かいのカフェにTV局の車は止めてあったり近所の人たちがジャーナリストのインタビューを受けたりと、なにやら騒がしい通りになっていたのである。

その「パーンパーン」は銃声で、最初のはジョアキンおじさんの娘さんに、2発目はその連れ合いが自分に向けたということであった。わたしが夫婦だと思っていたのは、実は娘さんと内縁の夫だったようだ。不法所持の拳銃が入手できると言う点で、もはや怪しい人物であろうと思われる。

その日はテレビ、新聞でもニュースが報道されAveiroに住む義姉からは電話があったりして、この通りでそういう事件があったということに、しかも全く知らない人たちではないということになにか気持ちが落ち着かなくて、わたしはブログにあげることもしなかったのである。結局二人は亡くなり、しばらくの間、この通りでもカフェでももちきりの話題になったのである。

ジョアキンおじさんの家は今そのまま放置され庭の草が伸び放題になっている。畑に猫は一匹もいなくなり囲いのドアが開けられることもなくなった。近所の人と通りで話すジョアキンおじさんの大きな声も聞かれなくなった。

近頃やたら静かになったと思われるこの界隈、一所に40年以上も住むと、世の移り変わり人の移り変わりがよく見える。わたしたち一家が今のフラットに移る前のすぐ側にある古い家に16年間住んだときの思い出もジョアキンおじさんの畑にはある。この畑はこの後どんな風な姿になるのだろうか。

ジョアキンおじさんの畑については下記にて。
https://spacesis.blog.fc2.com/blog-entry-2179.html
(2005年記事の書き直しです)
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