FC2ブログ
2021年5月12日 

おっとりしていて大人しそうだが、実は長男である東京息子をしのぐ大胆さを持っている。と、これが母であるわたしのモイケル娘評だ。人の陰口をいわないところ、むやみに人を批判しない奥ゆかしさも彼女の長点だとわたしは思っている。奥ゆかしい割には、時に、ガッハッハと笑わせてくれるユーモアセンスも持ち合わせている。

5月10日は娘の誕生日だったのだが、コロナワクチン接種体験を書いているうちにそのことを書きそびれてしまった。今日は娘自慢してみたい気分なので、思い切り親バカをしている次第ゆえ、ご勘弁を。

娘に関するエピソードは、人生の節目節目でその大胆さを垣間見てきた。本日はそのひとつをここに披露したい。以下。


2013年3月2日 モイケル娘の無謀な院受験 

海のものとも山のものともつかぬことだったので、ブログに書きたい気持ちを抑えて来たこの数ヶ月間、今日は書きますぞ!(笑)

もぐりこめた!選んでもらった!入った!つまりです、モイケル娘、東京はR大学大学院に合格しました!

そりゃspacesisさん、幼稚園から数えると12年間もBritish Schoolに通ったのだもの、外国語科なら合格してあたりまえでしょ、との声が陰から聞こえて来そうですが、おっと待った。 外国語科ではないんですってば。

目指したのは日本人のわたしが、ウッ・・・とちょっと退きそうになる日本文学、その中でも近世文学です。母のわたしは外国文学ファンで、アメリカ文学を除いては著名な文学の大半を高校時代に読破した。あ、これは関係ないか。笑

「モイちゃん、これは、た、たいへんだよ」と内心思いはしたものの、本人がテーマを設定し読書に読書を重ねて力んでいたもので、その言葉を口に出せなかったとは、今こそ言える正直。

高校1年まで週に一度のポルト補習校に通いはしたものの、日本文学と言えるものは読んだことがない彼女です。せいぜい国語教科書に課題として取り上げられる二つ三つの古典文学、現代文学の抜粋が関の山でした。

今回はしかし、筆記試験はなんとか突破したものの、面接後はさすがのモイケル娘もドーンと不安に陥っていたようです。なにしろ履歴を目にした面接官から「古典読めるか」「研究したいテーマからすると選科が違うような気がする」 テーマはユーモアが最高!とかなんとか言っちゃって、江戸時代の狂歌師であった。

「モイケルさん、進路がちょこちょこ変わってますな」と申されたりしたのだそうな。進路をちょこちょこ変えられるのは若さの特権だとわたしは思うのだが、腰を据えて研究する場では、この子は大丈夫かと不安がられるのでしょうか。言われてみればそれらしきところがなきにしもあらず。

大学時代は、2年間生涯学習なるコースをとっていたせっかくの東京のW大学をあっさりと中退して3、4年生は九州の大学へ編入しました。しかも、英語科へと学部変更でした。この時もそれまでの単位を認めてもらおうと、彼女は大胆な行動に出ています。(そのエピソードは本日の記事最後①にて案内) 

そして、就職活動とやらで初めての日本社会の洗礼を受けました。(エピソードは後記にて案内)

「石の上にも3年と言う。3年くらいは続けないと働くということがどんなことなのか分からないぞ」と親に言われ、3年間東京の某企業で勤めていたのが、かっきり3年目の春、「働きながら院の受験勉強はとてもできそうもない。2年間の大学院授業料は貯めたので仕事を辞める」と来た時、わたしはさほど驚きませんでした。

そうして6年ぶりにポルト帰国を果たした後、日本へ帰ってからはひたすら図書館を利用して院受験に必要な読書を重ねる独学の数ヶ月でした。

面接の練習は、大して役に立たないわたしを面接官に例えてスカイプでこんな突込みがあるかもしれない、などを想定して受験2週間ほど前から、練習しましたが少しは役にたったのだろうか。

さて、合格発表当日のこと、今回の受験は畑がまったく違うのですから、かなり厳しかったはずです、こんな奇抜なアイディアをもってする奇抜な研究テーマをおおらかに受け入れてもらえるかしらと、不安な気持ちで朝起きてパソコンをつけました。

モイケル娘、スカイプにあがっていません。日本は既に夕方7時過ぎ、もう大学まで合否を見に行って結果が出ているはずです。いないのは変だな。あぁ、可哀相に、と慰めの言葉を頭の中で探り始めました。

前日、目一杯やったのだから合格しなくても後悔することはない。1年間の独学は今すぐ役立たなくてもきっと人生のどこかで引用できるはずだよ。ほれ、亡くなった写真家の星野道夫さんが言ってるさ。
「人生はカラクリに満ちてる」って。この1年もそのカラクリのひとつに
なるのだ、と、あたかも落ちるのを想定したかのようなことを言っていたわたしでした^^;)

さて、ちょうど息子がスカイプにいたもので、その彼に「モイケル、いないの?」と問うと、「通ったよ。」と言う。「と、通った?あんた、こういうジョーダンはきついんだぞ!」

息子はこの手のジョーダンを度々やるヤツです。日本での某大学、英語講師応募の面接が終わった後、
母「どうだったの?」
息子「ダメだった」
母「そっか。別のチャンスがあるよ、また」と言いかけようとすると、
「えへへへへ。通ったよ」

こんな調子なもので、つい半信半疑になったのですが、「ほんとだよ」と聞いたときは、思わず、やったー!えらい!と両手で膝を叩いて喜んだのでした。

娘曰く、発表には友達と一緒に見に行った。自分の番号を見たときは5回も見直して、ケータイで写真を撮ったのだそうだ。可哀相に、そのくらい諦めの気持ちが強かったのだろう。曰く、入ってしまったという感じだ。でもせっかくチャンスをくれたのだから挑戦してみようと思う。

モイケルよ、やってみるといい。もしかしたら、その研究がきっかけでまた別の展開がないとも限らない。ひとつ道をひたすら走るのも生き方だが、本当に自分がしたいことを探りながら寄り道して歩むのも生き方です。
全て自力でその生き方をするのは困難だが、学業を続けたかったができなかったおっかさんは、少しではあるけれど、応援したい。自分の幸運に感謝して進んでください。

さぁ、これからはもしかしたら、今まででこんなに勉強したことはない、というような時間になるかもしれない。けれど、それを楽しむ心の余裕も忘れないで欲しいとおっかさんは思っています。

この後8年たった今、結婚し母になり、と現在につながるわけですが、下の写真を見るにつけ、
立派に成長してくれたなぁ、との気持ちで、過去の35年間を思い出しています。

母子3人
よく出かけたポルトの公園で子供たちと。

本日は娘の誕生日にあやかって、親バカをさせていただきました。
下記、興味がありましたらお立ち寄りください。

帰国子女受験編:ガッツだぜ!」

②「ずっこけ親子の就職活動

ではみなさま、また。
関連記事
にほんブログ村 海外生活ブログ ポルトガル情報へ
コメント
いうことなしの素晴らしいお子さんたちです!
多いに誇っていいとおもいます。
いいお子持ちだと羨ましいですね。
息子さん、娘さんはこれからますますのご活躍を見届けなければいけませんね。元気で長生きしてくださいね。

お子さんらの可愛さはもちろんですがそれに負けないyukoさんのおかわいらしさ。旦那様がノックアウトされたのは無理ないですね。
2021/05/15(Sat) 07:15 | URL | ムイントボン | 【編集
ムイントボンさん
今、いっしょに住んでいない分、日本とポルトガルの距離感が、通常にも増していい所だけしか思い浮かべないのかも~。
人様に迷惑をかけない、自分でちゃんと生活できる、元気だ、これが一番でしょうかね。
家族の自慢話にお付き合いいただき、ありがとうございます。
親ばか、ご勘弁をv-408
2021/05/16(Sun) 22:42 | URL | spacesis | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
Click for Porto, Portugal Forecast 
ポルトガル ポルトの口コミ
ポルトガル ポルトの口コミ