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2021年3月23日 

随分前の話になりますが、こちらの高校生相手に日本についての講話のお話が数回舞い込んだ時のこと。講話だなんて、テヘ。

10年生、つまり日本でいう高校1年生の英語の授業で作家Kazuo Ishiguroの短編小説が英語の教科書に取り上げられていて、勉強してたらしい。

題は「A Family Supper(夕餉)」とありました。当時は日本文化についてほとんど知らなかったポルトガルの高校生のために、日本文化について是非話して欲しいと、日本語生徒の友人だという高校の先生の依頼で、3年ほど続けて、出かけたことがあります。

日本文化の紹介と簡単に言うけれど、準備のために、英文の教材に目を通さなきゃならないわ、フグの話が小説の中に出て来るので、その説明をまとめなきゃならないわで、ヘンチクリンな失敗をしないようにと準備に一週間ほどかけました。

生徒たちには前もって、日本文化、小説の中での理解できないことなどの質問を出してもらい、それをもとに今度はそれらへの説明を英文でタイプアウトです。

ただ、話すだけでは面白みがないし、日本文化と一言で言うけれど、口で説明しただけでは理解しがたいこともあるわけです。そこで、簡単な展示もすることにしました。下が持っていったもの一式です。

volunteer2_2021.jpg

左に丸めてある大きなポスターは我が高校の同窓生が送ってくれた弘前公園の桜まつりの写真。その他、言葉で伝えるよりも目で見た方が分かりやすいものとして大きな写真コピーも用意。

もちろん、前日までタイプアウトした授業のための英文トラの巻き5枚もしっかりと。これを見て棒読みするわけではないのですってば^^;こうしてタイピングすることで話したいことがだいたい頭に入るのであります。

我が家から車で10分ほどのところのErmesindeという区域にあるリセウです。

ここでフランス語とポルトガル語を教えている友人にポルトガル人の英語の先生を紹介され、授業をしてもらう場所ですと、彼女に案内されたところが・・・↓ここ・・・
volunteer3_2021.jpg

ぎょえ~!オ、オーディトリウムじゃないの! そんな話は聞いていなかったぞぉ。てっきり教室でと思っていたに~(汗)

それにプロジェクターはあるが、わたしの好きな黒板がないではないか!簡単な漢字も三つ四つほど生徒さんたちに覚えてもらおうと準備してきたのに@@

家を出るときに自分の黒板を持っていこうかな?と一瞬その考えが頭をかすったのだが、やっぱり我が勘は正しかった^^;と、しつこく黒板にこだわるspacesisではあります。その訳は次回にでもお話するとして。

ああだらこうだら言ったところで仕方がない。授業開始時間までの15分間、大急ぎで持ってきた日本ポルトガル両国の国旗を下げ、小物を並べて弘前公園や京都の庭園、紅葉のポスターを壁に貼る。

volunteer4.jpg

小物は雰囲気を作るためにこんな風に並べて出来上がり。ついでに母の形見の紋付、帯も吊るしました。こういう時こそ出番です。ただタンスの奥に眠らせて置かれるよりも、母はきっと喜んでくれることでしょう。

「生徒さん、入りますよ。」と声がかかり、ゾロゾロ入ってきた生徒の数は70人ほど。後で聞いた話が3クラス合同だったそうです。これも予期してませんでした。てっきり前回同様、普通の教室で20人ほどの授業だと思い込んでいたのです。

授業の説明内容は以下の通りです。

1.日本の重要な行事。
2.日本が大きな技術発展を遂げた理由は?
3.日本文化と日本社会について。
4.日本社会が閉鎖的な理由
5.日本の物価
6.伝統的スポーツ、気候
7.フグについて。
  授業の課題がイシグロ・カズオの短編「Family Supper」。この物語にフグの話が出て来る)。
8.日本社会における女性の役割
9.日本経済がエレクトロニクス面で、目覚しい発展を遂げた理由
  (今は米国韓国に追い抜かれたけど^^;)
・日本とポルトガル間の文化、そして若者文化の違い
・サムライ文化は今でも残っているのか
・日本の主な産業は?
・なぜ日本人はビデオゲームやマンガに熱中するのか
 (これは、「君達は熱中しないの?」で切り返しましたら爆笑^^)
・日章旗の意味

これは英語の授業ですから、わたしも英語でとの依頼。しかし、この時、資料作成でタイピングしてみて、誤スペルがい~っぱいでした。話すときはスペルを気にしないでいられるものの、これはいかん・・・言葉は生き物。使わない、書かないと日々こぼれ落ちて行くことを実感。

たくさんの質問で、時間オーバー。生徒たちの希望で、次の授業予定だった数学の先生を待ってもらう羽目になったのでした。

最後は、J-pop music(日本のポッミュージック)を聞かせて仕上げです。選曲はわたしの好きな「チャゲ&飛鳥」の「On Your Mark」。これは若い子には受けること請け合い!

この学校の先生、兼わたしの日本語生徒のマリアさん、スタンバイしてまして、「はい、音楽!」
したら、イ、イントロが違う・・・すぐに分かりましたです、チャゲアスじゃなくて、中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」だーー!しまった!

前日、念のためにと、チャゲアスを聴いた時に、ラジカセに入っていた中島みゆきのを、チャゲあすのCDケースに入れ替えて、そ、そのまま持って来てしまったのだ・・・

慌ててストップ!あぁあぁあ、せっかくJ-Popを若い子達に聞いてもらえるチャンスだったのに、残念無念!

なんかねぇ、いっつもこんなオチがつくんです。トホホホホ^^; でも思いましたよ。「柔」でなくてよかった^^わたしは大好きですが、日本独特の演歌がしょっぱなからでは、多分難しい^^;

音楽を通して日本語に触れてもらうことができなかったのは残念でしたが、生徒たちは面白がってくれたようで、是非またと頼まれました。

スピーチすること1時間半ほど、終了後は花束と生徒が描いた絵をいただいてきました。わたしも久しぶりに英語の勉強になりました。英語のスペルがポルトガル語とごっちゃまぜになり、ボロボロですわ。
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コメント
私も生徒に頼まれて、その生徒の出身コレジオで小学生相手に日本文化の紹介をしたことがあります。生徒のお母さんがコレジオの先生で、そのお手伝い的なものだったので、準備などさほど必要ありませんでしたが、英語話せませんし、ポルトガル語もまだたどたどしいので、大変でした。
2021/03/25(Thu) 01:53 | URL | ganchan | 【編集
ganchan
中高生より小学生相手の文化紹介の方が難しそうですね。英語で講話なんて偉そうにかきましたけど、今は日本語授業も全部ポルトガル語に切り替えていますので、英語を話す機会がどんどん薄れ、特にスペルはポルトガル語と混同して、自信ありませんねv-388
まな板の上の鯉ガッツだけでやってるようなものでした。笑
でも、こうした活動は表に出ないけれども大切な草の根運動だと思って楽しんできました。
2021/03/25(Thu) 18:45 | URL | spacesis | 【編集
高校生に日本文化を教える~素晴らしい文化的なお仕事ですね。
それも英語で。それを理解できる生徒さんたちもすごいですね。イシグロ カズオの作品を知らない高校生はこちらはほとんどではないですか。
 お母様の紋付も若者たちに見られて大満足でしたね。きっと日本が近い親しみある国になったことでしょう。
 日本でポルトガルというとサッカーがまず出てきますね。でも、どこに位置してているのか知らない人がいっぱいです。
 私の愛読書。やさしいポルトガルー
 どうか 優子さん ポルトガルの子供のための本を上梓してください。 
2021/04/01(Thu) 10:35 | URL | ムイントボン | 【編集
ムイントボンさん
英語でって言っても使い慣れた簡単な英語表現です。日本の高校生英語教科書に載ってませんかね、イシグロ氏の作品。「日の名残り」はアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの主演で映画化もされており、わたしは3回ほど見ました。

やさしいポルトガル、その本、持ってますよ。これとセットでポルトガル向けに「Japao」があります。その本は大使館を通してポルトガルの少なくとも全小学校の図書室、そして公立図書館に寄贈されたと聞いています。私が持ってる2冊は大使館を通していただいたものです。日本文化をポルトガル語で説明するときに、よく利用させてもらいました。
ムイントボンさんが持ってるなんて!

もうポルトガルの子供たちは、アニメ、マンガ、ゲームを通して日本のことに関しては日本人がポルトガルを知っている以上に詳しいのではないかと思いますよ。
それで、日本語熱もあるというわけですね。わたしもまだ役に立てそうで嬉しいんですv-411
2021/04/01(Thu) 20:54 | URL | spacesis | 【編集
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