FC2ブログ
2020年10月8日 

武漢ウイルス禍で、私同様、我が東京息子も大学の講義は全てオンラインの毎日のようだ。体がなまるからと、もっぱらジム通いと自転車を乗り回して、なんとかうっぷんを晴らしているらしい。

妹のモイケルといるときは、絶え間なくからかいちょっかいを出して暇つぶしをしていて、モイケル、よくもまぁ、耐えられるなぁと感心したものだが、その妹ももう一児の母親で、同居していない。

息子の口が閉まっているのは寝てるときだ。「お前、ポルトの仲間と一緒のときもそうなの?」と、聞いてみた。「僕が静かだと、いったいどうしたのだ?とみんなが心配するんだそうで、果たしてダレに似たのだろうかと、ある時話がでた。

人をからかって喜ぶところは、我が父の血ではあるまいか?父は食事中に「ひろいち、ひろいち」とよく母をからかって喜んでいたものだ。「ひろいち」とは、「弘前(ひろさき)で一番」という意味で、何が一番なのか、ついに分からずじまいだったが、母は父のからかいにいつもプンプンしていたのを覚えている。

次から次へと弾丸の如くぽんぽん言葉が飛び出してくるところは、我が日本人の血筋ではない。さりとて、夫側にもその心当たりはないという。すると息子いわく、「ボクの性格はBad combination(よくない結合)なんだよ。パパのStubborness(頑固さ)とママのRestlessness(絶えず、休まず動くこと)の。はははは」

guitar1.jpg
エレキギターからアコースティックに。勉強よりギター練習の時間が長かった息子

えー!と一瞬、固まった母のわたしである。思わず我が身に問うてみた。わたしってRestlessなの?

して見ると夫に「また増やすのか」「まだやるのか」と幾度か言われたことがある。近頃それを耳にしないのは夫が諦めたのであろう。あれやこれや仕事を増やして途中でアゴをだしそうになることも多々あるのだが、結局ひとつ終わってはまた別のことに手を出してしまう性分だ。

そうかいそうかいと心中思いながら、息子にRestlessと言われてちょっとギャフンだった。息子の性格はさしづめ日本とポルトガルがもたらした文化の合体とでも言えるだろうか。

そう思いながら、過去にモイケル娘が言った印象深い言葉を思い出した。日本へ渡り久しぶりにポルトに帰省した時のことだ。

「おっかさんと親父、性格の違いじゃなくて、文化の違いもあるんだねぇ。 一緒に住んでいた時は気づかなかったけれど、久しぶりに来て見て分かった。」

うほほほほ。あんた、ちょっとは大人になったじゃないの、と観察力に感心した。

惚れたはれたの間は見えないのだけれど、これが一緒に暮らすとなると、国籍の違う者同士、どうしても文化の衝突はある。

わたしたち、大きなやりあいはしないけれども、個人的な些細なことがきっかけで終いには、
「日本のこんなところは、よく目にしたよ。そういうところは、ああだらこおだら」と夫。
「なによ、ポルトガルだってこういうところがあるじゃない!」
と、最近ではめっきりなくなったが、日本対ポルトガルの国同士のいさかいに高じるなることは、時々あった。これは文化の衝突といえまいか。

個人の趣向の違いももちろん出てくる。例えば、音楽を聴くとき。わたしはボリュームを大きくして、音楽を満喫したい方。片や、夫は、かなり低いボリュームを好む。わたしから言わせると、「そんなんじゃ、音楽のよさが分からんじゃん!」です。

息子や娘があきれる「バター戦争」もそうだ。夫は固いバターを頑張ってナイフで薄~くのばしてパンにつける。片やわたしは、「それなら、冷蔵庫の外に出しておけば固くならない。固いバターは、バターそのものを食ってるみたいでいや!」(もちろん、夏は別だ)

それで、外に出して置くと、「バターを冷蔵庫に入れておくべし」と夫が抗議する。毎日食べるバターだ、冷蔵庫外に置いたとて、いたんでしまうところまで行く以前に食べてしまうでしょ(←わたしの言い分)

要は、彼は固バタ党、わたしはソフトバタ党。んじゃ、今日からバターはふたつにすれば?こっちの箱にはyuko、そっちの箱にはCarlos。これでどうよ!とまぁ、こんな具合だ(笑)

子供たちはそういう親のヘンチクリンなのを見てきて、もしかしたら、「なんでこうなるのか?」と思っていたのだろうか。それが、モイケルをして、性格の違いも文化の違いもあるんだねぇ
と言わせたのだろう。

モイケル娘がそういうところに目が届くようになったのは、やはり、日本の生活を通して自分も少なからず経験するところがあったからに違いあるまい。当時20歳の娘の口からその言葉を耳にした時は、娘もちっとは大人になったなぁと思ったのであった。

そして、彼女の兄貴にあたる息子の性格を一番よく見抜いているのは、実は親のわたしたちよりも彼女かもしれないと、思うことが近頃は度々ある。


結婚した今は、久しぶりに両親の生活ぶりを目の当たりにして、ドライな観察をしていたかも知れない。二人の人間がひとつ屋根の下で生活するとなれば、多かれ少なかれ大げさな文化の違いだけでなくとも、育った環境というバックグラウンドの違いがあるわけだが、それを越えて、ある程度譲り合わないとうまくできない。

最近、母子でそれぞれの夫の生活癖を時にブツクサ言い合ったりするのだが、男どもには悪いが結構楽しい時間ではある。

我が妹も言っていたが、思いのほか、自分を抑えて人に譲るところがあるモイケル娘だ。彼女も育った生活背景による衝突もどきがあるだろうが、自己主張と譲ることをうまく使い分けて、いい生活を築いて欲しいと思っている。

わたしと夫はと言えば、まぁ、今更変わるわけもなし。このまんま、そのまんまで参りますかね。
関連記事
にほんブログ村 海外生活ブログ ポルトガル情報へ
コメント
個性の集まりですね。
素敵なご家族ですね。

「弘一」ほめ言葉ではないですか。
パパの頑固さとママの行動力が合わされば無敵じゃないですか。素敵なご夫婦。バターなんか問題じゃないですよ。二種類のバターを用意すればいいことです。笑。

 息子さんも娘さんもとても素敵なキャラクタ―、しかもカッコいいです!

 日本人同士でも生まれた場所でだいぶ嗜好も違いますね。我が家も料理の違いでだいぶバトルしましたよ。今は私の味になりましたが。

 こちらもだいぶ涼しくなりました。
ポルトはもう寒いのでは?今頃になって昨年の旅のフォトブックを作り初め、あの旅をもう一度~って懐かしく思い出しています。
2020/10/12(Mon) 20:05 | URL | ムイントボン | 【編集
ムイントボンさん
「弘一」はからかってるんです。弘前一番の美人、って(爆)それで母が冗談が過ぎるといつもプンプンしてました。

バターは二箱に、で、ついこの間は水も別々のボトルにv-411
夫はボトルの残ってる水につぎ足すのです。でも、わたしはそれがイヤ。
長年、黙ってきましたがとうとう別々のボトルになりんした。あっはっは。
もうね、この歳になったら、こんなちっちゃなこと、我慢することないや、ってね(笑)

まだまだでてきまっせ~
ポルトの街、そろそろまた案内を始めたいと思いますが、新しい所は、しばらく無理ですね。コロナが落ち着いてからになります。
2020/10/13(Tue) 02:01 | URL | spacesis | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
Click for Porto, Portugal Forecast 
ポルトガル ポルトの口コミ
ポルトガル ポルトの口コミ