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2006年2月15日


今日本ではどのくらいの人が携帯電話を持っているのでしょうか。
ポルトガルは凄いですよ、計算でいくと、国民一人一人が一台持ってる
勘定になるらしい^^;
今電話局では、なんとか電話を使ってもらおうとあの手この手で必死に
方策を出してくるのですが、携帯電話の威力の前ではたちうちできない
のが現状です。

せんだって、我が車を使って夜中に友人に会いにでかけた愚息が、朝起きて部屋をのぞいてみたら、帰宅した様子がない。
亭主が「これからJの親んとこに行くが、遅くなっても帰るから」と出先から連絡が入ったという。
息子はその翌日の昼には、リスボンへ戻る予定で切符を買っていたのですが、予定変更だから、駅まで送ってもらう必要なし、とのこと。

「ふ~ん、じゃ、駅に寄って切符を払い戻してくるとして、昼までには帰るかな?」と思っていたのだが、昼近く、ちょっと気になったもので、携帯に連絡してみた。常だとメッセージが残せるはずなのに、この日は、「ただいま携帯にはつながりません」・・・何度してみても同じアナウンス。
そのうち、昼も過ぎたというのに帰って来ませなんだ。

これはおかしいぞ、これまで黙っての外泊はなかったし、車で出かけたのだから足がなくなったとはあり得ない。さぁ、こうなりますと、つながらない携帯も不自然、どんどん心配が募り、亭主にも連絡。それでは、行ってる先のJに電話を。で、はたと気がついた。
どこへ連絡するのだ?彼ら携帯で連絡取り合っていて、息子の友人らの携帯番号はひとつも持っていないじゃん!

リスボンで学んでいる息子、ポルトに帰省してくると遊ぶ友人には事欠かない。全部が幼稚園から中学卒業まで一クラスで来たBritish School 時代の友人だ。
誰々が今日はこれやって怒られただの、どこそこへ行って来ただのと、
しょっちゅう息子から名前を聞いてきたので、ファーストネームは皆覚えているが、
苗字までとなると・・・

ポルトガル人は同姓同名がとても多いのでありまして、親の姓名をきちんと知っていたところで、住所番地までわからないと、電話帳では調べようがない。
なにしろ、隣にもお向かいにもそのまたななめ向かいにも、ともすれば
同姓同名がいるわけでして^^;

すったもんだの騒動で、あちこち知ってるかぎりの人に電話をし、
やっと入手したJの携帯番号、連絡してみると、
「ただ今、ご子息はグゥスカ眠りこけておりす」・・・・・・・・・・
おふざけじゃないで~~~!

なぜ携帯にメッセージが入れられなかったかというと、たまたま電池切れになったのだそうな。ありますよね、こんなこと。
今回のことでは携帯電話の持つ功罪を考えざるを得ませんでした。

携帯電話が普及する前なら、外からも家からも知人への連絡は備え付けの電話を利用したわけですから、全部はわからないまでも、例えば子供が誰と話していたとか、どこから電話が来たとか、そういう様子をうかがうことができたので、子供のおおまかな交友関係は掴めたわけです。
これは夫婦に関しても言えたことです。
家族の交友関係がだいたい分かり、家にある共通の電話帳にもしょっちゅう連絡をとりあっている友人の番号は必然的に書き込まれる。

ところが、いったん携帯電話を持ったが最後、その交友関係は、すっかり秘密裏になってしまい、今回のような事が起こる。
プライバシー云々も大事かもしれないが、わたしに言わせれば、親のすねをかじっている間は何をかいわんや、である。
家族の交友関係を全て把握して置きたいと言っているのではない。
万が一の場合を想定すると、これは少し恐いことではないか?
自分の夫が、息子が娘がどのような人間とつながりあっているのか、これがどうでもいいということはないはずである。
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ここから続きー

随分前になりますが、新聞の川柳欄に、

「ポケベルをはずしてやっと酒の味」

という作品を目にしたことがあります。
いつでもどこにいても連絡がとれるのは、確かに便利ではある一方、それは逆に言えば、いつでもどこにいても連絡が入ってくることでもあり、自由な気持ちで酒もおちおち飲んでいられない(笑)

携帯電話を便利に使っているつもりが、いつのまにかそれに振り回されて、連絡から自由になれない。
連絡が不自由な時代には、少なくともそれから逃れて自分の自由な時間が持てたのではないでしょうか。w

日本では、公衆電話を探すのも最近では一苦労と聞く。
そういう事態は機械に振り回されるという一つになるんであるのよ。一体全体、携帯が普及したからといって、どうして公衆電話を取り払うのか。
携帯を持たなかった人たちも、「公衆電話がなかなか見つからないし、連絡に不便だ、ファッションでもあることだし、じゃ、ひとつ入手しようか」という方向にいくではないの?

機械に弱いお年よりはどうします・・・(わたしではないぞ^^;)
日本全国、お年よりが皆携帯をもっているとは思えません。

携帯はあくまでも個人電話であります。
家の中にあった電話を外に持ち出して、わたしたちは運んでいることにも似てる。
携帯を耳にあて、公衆の面前で大声で話している様を見ては、わたしは
ため息をついてしまう。
日本に限らず、公衆電話、ビデオ、LPレコード、次から次へと出てくる新種pc、その付属品、等等、今まで使い慣れてきたものがどんどん姿を消していく様は、年配の者に冷たくなっていく社会でもあるなぁ、なんて思うのは、ひがみか^^;

開発された新技術を社会に導入するのに異議を唱えるつもりはないけれど、今まであったものも同時に維持していくことはできないのかな?と思います。辿っていけば、地球環境を守ることにも一役かうと思いませんか?
こういうのは物質に限らず、人間社会にも言えるような気がしてなりません。わたし?はい、未だに携帯は持っておりませんです。
子供たちから、「機械音痴だからさ」との言葉が飛んで来そうだ(笑)

次回の帰国の一ヶ月間、家電話と公衆電話でがんばってみるぞ~(爆)
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