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2021年3月1日 

今は子育てで多忙な我がモイケル娘、昨年の彼女のエッセイを紹介したい。今日は親バカです。笑 
以下

子どもは環境に順応する天才だというのを聞いたことがあるが、本当にそうだと思う。自分の身の回りから聞こえてくるのが2言語だろうが3言語だろうが、何の疑問も持たず「人によって話す言語を変えるのはごく自然なこと」と受け入れる。切り替えるスピードも早い。

それに比べて大人は大変である。大人とはうちの親のことである。第2言語(英語)どころか第3言語(父の場合は日本語、母の場合はポルトガル語)まで生活に雪崩れ込んできてたまったもんじゃないだろう。そう、私の両親は日々混乱していた。

例えば父。家族4人で外に食べに行った時のことである。レストランの駐車場に到着して車を降りると、携帯の電源を入れておもむろに暗証番号を入力していく。その時に発したことばが今でも忘れられない。フォー、キュー、ワン、スィンク。
4(four) 英語、9(きゅう) 日本語、1(one) 英語、5(cinco) ポルトガル語。

逆によく数字ごとに器用に切り替えられるなと思った。今でも我が家では伝説である。

母もまた、日々の生活がポルトガル語と英語中心に一変して、相当苦労したと思う。「ねーねーお母さん、猫の先祖って何かな~?」と好奇心旺盛の娘に対して、少し考えてから「さぁ…トウかヒョラじゃない?」と言う。ぽか~んな娘。それに気づいてぽか~んな母。ヒョウかトラと言いたかったようである。日本語の中でぐちゃぐちゃになっているという、父とはまた違った現象だった。

そんな両親や、身の回りの「変なことば」たちを私と兄はいつもおもしろがっていた。特にお気に入りだったのが中華レストランのメニューだ。グーグル翻訳がない時代である。拙い英語とポルトガル語で書かれたメニューはスペルミスや誤訳の宝庫で、それをめざとく見つけるのが兄妹の楽しみだった。

Beef with water (牛肉水浸し?)
たぶん牛肉とわかめの炒めもののこと。おそらくポルトガル語のalga(海藻)がágua(水)になり、そのまま英語になってしまったのだろう。

Muhrooms
sが抜けているだけで子どもは大喜びである。「マールームだって、マールーム、ぎゃはは」

Ants climbing trees
蟻の木登り。なんのこっちゃか分からんと、兄妹に大うけ。今回、記事にするにあたって初めて調べてみたが、本当にある四川料理「螞蟻上樹(マーイーシャンシュー)」らしい。いわゆる麻婆春雨のことだそうですよ。

今考えてみると実にいやな客だった。クスクス、ゲラゲラ笑う子どもたちを見て親も冷や冷やしたに違いない。
この「間違い探し」の癖は今でも抜けず、変なことばを見つけては家族に報告している。


オンラインショップ「東のポルト屋」の店主でもあるモイケルですが、子育て多忙でしばらく放置中。でも、興味のある方は覗いてみてください。

東のポルト屋:https://higashinoportoya.stores.jp/

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