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2023年12月30日
 
朝、スマホのスイッチを入れるとメッセが入っていた。

「日本へ行く準備に追われ、今ようやく終わりました。フライトは明朝6時です。とても楽しみですが少し緊張しています。日本に着いたら連絡します。それでは、行って来ます」とKちゃんからだ。Kちゃんとのメッセのやり取りは、ここ数年すべて日本語だ。

発信時間は前日夜の11時近くになっている。わたしは日中パソコンに向かっている時間が多く、白内障の気があると医者から言われた今夏以来、念のために少なくとも夜はパソコンに触らないことにしている。それで、Kちゃんからのメッセは、朝読むことになった。

あぁ、とうとう行ったか。朝6時出発と言うとわたしがよく利用するフランクフルト経由の便だな、と少し感慨深い思いであった。
Kちゃんが日本語グループコースに参加してきたのは、彼女が高校生であったかれこれ9年ほど前になろうか。その間1年と少しは遠方の大学に行っていたので休学したが(当時はオンライン授業を考えもしなかった)、ポルト大学に編入することでグループ授業に参加し日本語の勉強を再開したのであった。

彼女の大学専攻は獣医科で、博士論文の仕上げでこの数カ月は日本語中級クラスにもなかなか顔出しできなかったが、それを取得し、ついに東大での夢の日本留学をすることになったのである。(因みに日本政府の奨学金ではない。)週に1回の日本語学習ではあったが、よくぞここまで来てくれたなと感慨深い。

どんな語学も同じだと思うのだが、語学の取得は例え平凡な先生に教わっても、ひとえに学習者の努力次第だとわたしは思っている。もちろん、日本語科を専門にする場合は別だ。

ビザがなかなかおりないと言っていたのが、ここで急にビザが発行され、バタバタと年の瀬に日本へ渡ることになった。「いきなり日本のお正月が体験できるね!」と言っていたのであった。

果たしてどんな出来事に日本で遭遇しどんな留学の成果を収めて来てくれるか、また、彼女が長年抱いていた日本のイメージがどんな形になっていくのかと、いつかそれを聞くのが楽しみでもある。

我が日本語塾からの二人目の日本留学生だが、長年教えて来たKちゃんはわたしにとって身内のような気がし、モイケル娘、東京息子を日本へ送り出した日が思い出され、ガンバレよ~と心から声援を送ると同時に、なんだか寂しいのである。

なぁに、春になったらわたしは一時帰国するので、その時に会えるさ!

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2023年9月25日  

9月の二週目週末から日本語教室が始まりました。今年1月からの7カ月間は休み無しをトライした結果、ホンマしんどかった!自分の歳を考えるべきであるとの結論に達した。

そこで、週末の一クラスを相棒のOちゃんに引き受けていただいた。ウエイティングリストにある生徒さん向けの新コースも、案内書作成や連絡の最初の段階から全て彼女にお任せとあいなった。

今のところ、日本語学習者が減る様子は見えないので、そろそろOちゃんにバトンタッチすることを考える時期が来たと思っている。これまではわたしが1年間ウエイティングリストを作り9月に案内書を作成し、新コースオープンを待っている人たちに連絡。質問にメールで回答し、申し込みを受け付け、名前、年齢、住所、電話番号、領収書発行のための各個人の受領番号等のリストを作る。というこれらの作業を取り仕切り、クラスの仕分けまでしてから、「はい、Oちゃん。これがあなたの担当です」と手渡してきた。

これが結構肩が凝るのであ~る。Oちゃん、頑張っておくんなさい!(笑)

それでもこれまでの個人レッスンの生徒も入れると計30人ほどの学習者を持つことになる。 この生徒たちを一人たりとも脱落させないように引っぱって行きたいというのがわたしの願いだ。もちろん、笛吹けども踊らず、と辞めていく生徒もいるので、こればかりはわたしの力ではどうにもならない。

週末5クラスを持って来たのが4クラスになったことで、大分余力ができた。これまでは、授業準備をしながら、もっと面白い教材を作ってみたいと思えど、そのための準備時間がなかなか取れなかった。が、今回はクラスのレベルに合わせた漢字、文法で日本文化の勉強にもなる、「多読プリント」を用意することにした。生徒たちがこの教材に食いついてくれるといいのだが。

漢字学習については、ただどんどん進めればいいというものではない。海外では周囲に見かけることがない文字を習うのであるから、くり返しくり返し目に入るように教材を工夫する必要がある。それは語彙習得にも言えることだと思う。この多読プリントがその繰り返し感を補ってくれるといいと思っている。

これまで同様、まったく日本語授業がない日と言うのはないのだが、グループ授業が一つなくなっただけで、こんなに気が楽になるとは思いの外であった。

目下のところ、「宮本武蔵」を一緒に読みたいという当塾きっての最高年齢者90歳のアルフレッドさんは、ドイツに車検に行っており10月に帰国したら授業開始、
miyamotomusashi.jpg
宮本武蔵6巻。全部読み切れるかなぁ・・・

老い先短いから面倒な文法はもういい、短編小説を日本語で読みたいという85歳のマリアさんとは作家乙一の小説を来週から、
otuichi.jpg
マリアさんと読む乙一の短編小説。日本語教材に取り上げなかったら、自分からは手を出さなかっただろうな(笑)

そして、もう一人、多量の宿題をしっかりこなして送ってくるイタリア系ポルトガル人のアントンさん(ニックネーム)はただいま日本旅行中と、3人の個人レッスン生徒はまだ日本語を始めていないので、すこしゆったりしている。

この3人の生徒が帰還して来たら、その準備に追われること間違いなし。特に「宮本武蔵」は辞書では見つけられない語彙が多いだろうから、パソコンを利用しないアルフレッドさん用の準備に多分大わらわになるだろう。しかし、自分の勉強にもなるのでそれもまた楽し。

10月からは、授業準備をすることにより、孤剣飄然、剣禅一致の道を求め生きる武蔵とともに、時間を共有することになるのである。幼い頃をチャンバラに明け暮れ、チャンバラ映画で育ったわたしだ、再読での新発見を楽しみにしているのだ。

では皆さま、また。

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2023年6月22日 

84歳になる我が日本語生徒が、やっとオンライン授業に慣れてきたと思いきや、突然こんなことを言い出した。
「Yuko、わたしは生い先短い。文法は好きなんだけど、もうめんどくさい文法はいい。短編小説を読みたい」 

ええー!だって、文法知ってないと理解がむずかしいじゃないの?そうでなくても日本語には機微というものがあって、文面から深く読み取らなければならない所が多いんだよん~、と言うと、そこはYukoに説明してもらいたい、と・・・

更に、1時間の授業を1時間半にできない?と来た(汗) もっとわたしと話す時間が欲しいというのだ。いやいや、わたしより長生きする気がするマリアさん。だって、日中用事があって電話しても家にいることがないのだもの、いったい毎日毎日どこをほっつき歩いてんねん?な我が友マリアさんだ。

実は今年は頑張るぞとわたし、この1月から、いい歳して仕事を欲張ってしまったのである。今までこんなに多くの授業時間を抱えたことがない。んで、1月からずっと平日週末と休みなしできたのである。たまにキャンセルなど入ると「ハレルヤ―!」と小躍りしてる自分だ。

で、先週あたりからガス欠であろう、しんど~となっているのである。それゆえ、我ながら情けないのだが、9月から一クラス減らせないかな?と目下生徒たちにアンケートをとっている最中の、彼女からの申し込みだ。

か、考えてみるねと答えたものの、生い先短いと言われたら引き受けるんだわさ、わたし(笑)

グループ、個人授業の準備、それが済んだらメール送信、送った教材のメモを取り、授業終了後はメモをとる。宿題もメールで送られてくるので添付ファイルを開いて間違いを指摘しその説明、等々してると、あっという間に一日が終わってしまうのである。

我がモイケル娘には、

モイケル:休みなしで、ようやるわ。
わたし: ほんまや。これは失敗でした。欲張り過ぎました。
モイケル:今頃、無謀さに気づいたんかい。

と言われる始末。

撮った写真も山ほどたまっており、なんとかしなければならないと思っているのであります。

Foz_1.jpg
ポルト海岸通り

このところ、頻繁にブログ更新の間が空いているのは、こんな事情ゆえ、みなさま、ご容赦ください。できるだけ更新を試みようと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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2023年3月5日 

マグノリアの花があちこちで開花しつつある。

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一斉にこの花が咲くのを見て春がきたのだと感じる。野原には人間同様散策する猫も見る。そして、3月2日の夕闇迫る頃、台所のベランダから大きな光を放ち並んで輝いている二つの星を空に見た。

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金星と木星の大接近だ。上が金星、下が木星。二つの星の距離は月がすっぽり入るくらいだそうだ。しばしその輝きに見とれる。天壌無窮。

今日の本題。
85才になる我が友、および日本語の生徒さんであるマリアさんが、しばらく前にわたしを訪ねて来たことは拙ブログであげた。時々電話で話はしていたが実際に会うのは3年ぶりだった。

この3年間、日本語で小説を読んで来たという。わたしも彼女もコロナには既に感染していることだし、街を歩いてもマスク姿の人は見かけないし、日本語を再開したいのであれば我が家に来るのに大きな問題はない。が、彼女はバスに乗って来るのでそこが少し気になるところではあった。

思い切って試しにオンラインしてみる?と水を向けてみると、Zoomはドイツに留学してピアノを勉強しているお孫さんと時々話すのに使うのでアプリは孫にダウンロードしてもらってあるという。そこで、曜日と時間を決めてわたしがZoomルームに招待して一度試してみることにした。

が、マリアさん、しばらくZoomを使用していなかった、やり方どうだったっけ~、と試しの日本語はすったもんだ(笑) わたしはスマホを手に彼女にこうせぇああせぇと指示するのだが、んもう、ちゃんとわたしの話をおしまいまで聞かんのよ(笑)メールでのZoom招待でも、メールをちゃんと下まで読まず、変なことやってるしぃ(笑)もう、大笑いと大困りで、やっとどうにか入室できた!という時には1時間超えていた。

でもね、考えたら85歳でオンラインに挑戦してみるというその意気込みがいいよね。というので、実はマリアさん、オンライン日本語学習を始めたのであ~る。マリアさんとの日本語は授業は大きな声でのおもしろい質問も多く、笑いが絶えず愉快なのである。

72才でオンライン授業に手を出したわたしもちょっとエヘンではあるが、84歳でオンライン授業を受けるなんてすごいじゃないのとわたしは思う。やはり対面授業でないとねぇと言っていた彼女、これは結構いけるかもと思っているようだ。不確実なポルトガルのバスをまだかまだかとイライラしながら待って我が家に通うことに比べると、精神的にも健康だし時間的にもロスがなくて済むというわけだ。

ということで、YY日本語塾のGG`s(ジィジィズ=70才以上の生徒が4人いたが彼らをわたしはそう呼ぶ)の一人は、3年ぶりに日本語教室に帰還したのである。

そのマリアさんが、アルフレッドさんはどうしてるの?と聞いて来た。アルフレッドさんと言うのはGG`sの一人で最高齢者である。普段は山中の家に住んでおり晴耕雨読の人だ。我が教室では読むレベルはトップでもあり、百人一首の解釈本をわたしと読み切った人だ。日本語がある日には車で山を下りてくる。今年は90才になろうか。

そうしてみたらお正月以来電話していなかったなと気づきすぐ電話を入れてみた。が、応答なし。天気のいい日は主に庭の手入れをしているのを知っているので、それなら少し暗くなってからもう一度でんわしようといったん電話を切り、夕方もう一度してみた。が、出ない。

あれ?これまでこんなことはなかったぞ、何かあったのではないかと、にわかに心配になってきた。山中ではパソコンを持たない生活なのだ。彼と連絡をとる手立ては電話のみである。
他の手立てはあったっけ?と考えあぐねていると、スマホの呼び出し音だ。

お、アルフレッドさんからだ!「Yukoさん、今ドイツにいます。」
ドイツ系ポルトガル人のアルフレッドさんの娘さん一家は長年ドイツに住んでいる。10日ほどそちらに滞在するとのこと。ポルトに帰ってから連絡をもらうことになった。

山中から車で来てもらうことに心配はあるのだが、日本語で本を読むのは彼のライフワークになっている。果たしてどう言ってくるだろうか。市内ならわたしが彼のお宅まで行くことができるのだが、ポルトから40分ほどの山の中だと言うから、それはわたしにとって難しいだろうな。

というので、アルフレッドさんは無事である由、マリアさんにも伝えたのである。さて、ポルトガルは医療機関でも間もなくマスクを外すそうだが、残るあと二人のGG`sもまだ日本語学習継続の意思はありやなしや?

アルフレッドさんについては下記にて書いています。

・It´s been a long time・ほんとにお久しぶり! https://spacesis.blog.fc2.com/blog-entry-1282.html
日本語生徒と読む平家物語・平敦盛 https://spacesis.blog.fc2.com/blog-entry-1491.html
生徒と読む百人一首が面白い https://spacesis.blog.fc2.com/blog-entry-1766.html


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2023年1月21日 

しばらく前からこれでもダメかこれでもアカンか!とスマホアプリの使い方に苦戦している。

これまで日本語学習者用に短編小説を使うときには小中学校の教科書や手持ちの本の中から選び、それをコピー、スキャン、PDFにして生徒に配布してきた。

そのためにはスキャン機能を備えたコピー機が必要で、我が家にあるのがそうなのだが、もともとは夫の仕事用だった。それがいつの間にかわたし専用になっている

書に厚さがある場合は上からコピー機の蓋を抑えたりするので結構手間がかかるのと、できあがりがきれいでないのが気に入らない。おまけにコピー機のインク代がバカにならないのである。これを相棒のOちゃんに愚痴ったところ、「ソデさん、スマホのこれ、いいですよ。今、大学生はみんな使ってます」と教えてくれたのが、Adobe Scanだ。

スキャン機能がなくてもスマホにこのアプリあると、写真を撮るのと同じやり方で自動的にスキャンされPDFができる。それを自分宛に送ればいいのだ。書類だけでなく本も同じ要領でスキャンできるというので、ほぉほぉと使って見る気になった。

Oちゃん、このアプリの話を何度か既にしてくれていたのだが、旧式な人間のわたし、コピー機でスキャンすれば済むじゃん、今まで通りでエエわと、これまで見向きもしなかったのであった。

さて、えーっと、最初はPlay Storeに行って、と・・・Adobe Scanはすぐ出てきた。インストールも済まして、どれ、使ってみようかと試しスキャン。写真を撮るのと同じなんだからとまずは一枚の書類をしてみた。ホォホォ、なるほど、コピー機でのスキャンよりよほどきれいに仕上がってるではないの。書類のできあがりはいい。

が、いざ、肝心の本の一部をと写真を撮り始めてみると、これがです、本の見開きページを撮ることになるので紙面が少し反り曲がったり、開いた真ん中に影が出来てそこだけ薄黒くなったりする。

Adobe Scanには便利なことに紙面上の汚れ等を指でなぞって消す機能もあるので、それをしてみる。が、我が指は細くて長くて美しいものではないので、横の文字に指が触れてそれも消すことになるので、何度もすることになり埒があかない。Oちゃん、これはスキルがいるぞ、と思わず独り言(笑)

これをこのところ毎日試していたのである。で、一昨日の朝、もう一度、件の本を窓辺にちかい机の上に開いて置いた。はっ!もしかして本を逆さまに置いてみたらどうよ?つまり、ページ数の少ない方を光源に向けるのだ。おお、見よ!影が写らなくなったぞ!うふふ、頭はつかわないといかんわな、といい気分の朝になったのである。

逆さまに写して大丈夫かって?大丈夫だぃ!ちゃんと画像の回転機能もあるのだ^^
そうやって作った苦心のPDF短編小説、生徒にメールで配送したら、生徒から「書面がはっきりしてきれい。読みやすい」と言われたう、うん、ありがと。

今どきの若い子たちが利用するアプリをなんとか使いこなそうと数日失敗しながら頑張ったのだボン。もちろん、使いこなせるとこまでは行くにはまだ時間がかかる。ほんと、肩が凝った~~。凝り性は肩凝り性とも言えそうだ。

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